旗竿地の土地を検討する場合は、土地の形状からデメリットばかりが目に付くかもしれん。
しかし、旗竿地は何よりも価格的なメリットが大きい点を見逃すことはできないのぉ。
安かろう悪かろうではさすがに困ったものじゃが、土地は建物と異なり大きな普遍要素を占めておる点を覚えておく必要がある。
不動産の価値を示す指標は様々な指標があるが、ここからは旗竿地(敷地延長物件)の利点について確認していくとしよう。
旗竿地の最大の利点はやはり、一般的な正方形や長方形のような整形地とは異り、その価格の安さが挙げられるのは間違いないじゃろう。
土地の価格が安いということは、単純にその土地の資産価値が低いという事を意味しておる。
家探しを始めたばかりの方であれば、予算と希望条件を伝えると、旗竿地は狭小地物件を幾つか勧められた経験があるじゃろう。
これは、家探しを始めたばかりの頃は、地域の相場と自分がイメージしている夢のマイホーム物件とのイメージが若干乖離している点が主な原因じゃ。
家探しでは、建物部分にイメージが膨らみがちじゃが、実際は土地の価格が物件価格に大きく影響を及ぼしておる。
良い立地で四角い土地に庭付きの駐車場を兼ね備えた三角屋根の家。
特に都心部ではこのような物件を手にするには予算を数千万円上げないと難しいケースが大半じゃ。
予算を重視するのであれば、やはり旗竿地のような資産価値の低い物件を検討せざる終えなくなるという訳じゃな。
一応誤解がないように解説を加えておくが、旗竿地物件は価格が安いといってもこれは、そのエリア内の地域の相場に対しての話しである。
当たり前の事じゃが、人気の高いエリアであれば旗竿地のような敷地延長物件でも土地価格は高額になるのぉ。
やや人気の低いエリアだが間口も広く理想的な四角い土地に庭付きの一戸建ての物件価格が4000万円。
人気エリア内だが旗竿地で陽当りも乏しく庭もないような一戸建ての物件価格が5000万円。
このように、旗竿地は地域の相場に対して価格が安いという点だけは事前に把握しておくべきじゃ。
旗竿地であろうと、土地の坪単価そのものが高いエリアでは土地の価格は相当な金額になるという訳じゃな。